保育園の発表会・・裏側で
もうその子たちが今は小学5年生で、当時三歳クラスの発表会。
その園は保育参観の位置に発表会があり、クラス単独で劇の発表、終わったら懇談会の流れだったかな。
子供たちにおおきなかぶ、てぶくろのペープサートを見せて反応(食いつき)を見て劇の題材をてぶくろに決めました。
気持ちがコロコロ変わる年齢ですし、遊びの延長で表現を楽しんで劇にすればいいので、今日はどれやりたい?とその都度やりたい役で楽しみました。
何回かやると子供たちも自分の役が決まってくるので、そこで本決めの話に。
やりたい役を聞いていく。
お話で出てくる、食いしん坊ネズミ、早足ウサギ、ぴょんぴょんカエルなど小物が人気。一人でやるにはちょっと自信がないというか恥ずかしい子はこの集団に入っていく感じ。
お洒落キツネはお洒落なので女の子に人気。
キバ持ちイノシシ、灰色オオカミ、のっそりクマ・・・がこの時男の子が一人一役になってしまった。
一人一役、大勢の親が見てる中三歳にはプレッシャーでは?誰かがお休みしたら?とちょっと悩んだけど、いっちょまえの三歳児、やりたい役をやるのが一番。と思いこのまま決定。
一人一役の男の子たち、やはり自分で決めたやりたい役なのでとても表現が上手い。もちろん小動物さんも可愛い。
さぁ、劇遊びするよ〜準備してと声をかけると、キツネ役はお洒落コーナーに行ってスカート履いてハンカチをストールにしてバッグを持って・・・
食いしん坊ネズミさんはままごとコーナーでお弁当に具を詰めてバッグに入れてと大忙しなところから始まる。
そういえばカエルさんは準備は心持ちだけだったかな〜
イノシシ役の子がそのうちに絵本に出てたパイプを持ちたいと言い出し、一緒に紙を使って作ったことも。
とにかく楽しくをモットーに練習していく。
園内で総練習・・と言います、他のクラスや園長に出来栄えを見せる日が終わり、
くま役の子が先生、紙頂戴ときたのでそんな紙?と聞き画用紙を渡す。
一生懸命に茶色のクレヨンで紙を塗りつぶしていた。
何を作ってるの?と聞くと、あのさ〜蜂蜜だよ。クマは蜂蜜が好きなんだよ。と
どうやら蜂蜜の入った壺を作るって劇で使うことを思いついたのです。
でも、彼がクマで登場する時は四つ這い(もちろん彼が考えた)・・・壺を持つとなると表現が変わることに・・・
どうなるのかな?と思いつつ、彼が考えたのだから完成させて、実際やってみてもらおうと思った。
で、やってみるともちろん難しい・・・ま、持つなら立って出て行かないとなのです。
このやりとりを連絡ノートで家庭に知らせ、当日どうやって出てくるかお楽しみにと知らせた。
さて、当日裏で蜂蜜壺も用意し、持って行く?どうする?と直前まで相談。
結果持たずに四つ這いでクマになりきって舞台に上がって行きました。
でも、自分でイメージしてそれを作ったりして自己実現しようとする力は素敵だな〜と思いました。
灰色オオカミくんも、いつもは人前で大きな声出せない恥ずかしがり屋さんだけど、一人でオオカミをやり切ったり、他の子もワイワイ友達と一緒になりきって舞台の上で表現を楽しんでたので、発表会に向けて練習が子供も保育士も大変だ〜にならなくてとても楽しかったのが良かったです。
こういう親向けの発表行事は親が見ててもわかりやすくしないと、表現してる子供達も実際やっててわかりにくいと思うのでその辺は気をつけないとなだ。と思います。